股関節の定期検診

 初期の麻痺性股関節脱臼に症状はありませんから、診察や単純X線でチェックする必要があります。小児整形外科を定期受診していただければ、股関節だけでなく、側弯症のチェックや四肢の関節拘縮のチェックも行います。

 脳性麻痺患者さんの整形外科定期検診は、2歳ころに開始することが望ましいです。検診は、6ヶ月に1回程度行います。単純X線を撮影する頻度は、麻痺の重症度によって変わります。歩行が可能な患者さんであれば、1〜2年に1回程度の単純X線撮影で十分ですが、歩行が困難な患者さんでは、6ヶ月に1回程度の単純X線撮影が必要とされています。

 定期検診を受ける病院が見つからない患者さんは、ボバース記念病院小児整形外科を受診していただいてもよいですし、メールでご相談いただければ、お近くの病院を案内させていただくことも可能です。