痙縮の治療

痙縮とは、脳の病気によって手足を動かす際に抑えが効かない状態のことです。別の言葉で表現すると、筋緊張が亢進しているとか、緊張が強いということになります。

痙縮によって、筋肉をリラックスさせることができないために、いろいろな問題が起こってきます。四肢の関節拘縮、股関節脱臼、側弯症はもちろんのこと、体の様々な部位の痛み、食欲不振、睡眠障害などいろいろなことが起こる可能性があります。

まず最初に行う痙縮の治療は、リハビリテーションです。リハビリをしながら、装具を装着する必要がある場合も多いです。また、小児科の先生に飲み薬を出してもらうことで、リラックスできるようになる場合も多いです。しかし、痙縮が強い場合、リハビリや装具、飲み薬だけではうまくコントロールできません。

強い痙縮に対しては、ボツリヌス治療、ITB療法、筋解離術、選択的脊髄後根切断術などの治療が行われます。痙縮による変形を長期間放置すれば、関節拘縮(関節が硬くなって動かない状態)が起こったり、骨自体が変形してしまい、治療が難しくなってしまいます。

1、ボツリヌス治療(準備中)

2、髄腔内バクロフェン投与療法(ITB療法)