第19回オンライン脳性まひ講演会

猛暑日が続き、疲れが溜まりますが、小児整形外科は夏休みモードでフル稼働しております。病院の屋上庭園に植えたミニひまわりやマリーゴールドがたくさん咲いてきました。入院中の患者さんやご家族はぜひ覗いてみてください。

本日は、ボバース記念病院の第19回オンライン脳性まひ講演会のご案内です。今回の演者は、荒井院長で、テーマは、小児期の頭部外傷、脳卒中、脳炎脳症のリハビリテーションです。脳性まひ患者さんにも繋がるところはあると思いますので、みなさん、ぜひご参加ください。申込はボバース記念病院ホームページからお願いします。

第18回オンライン脳性まひ講演会

梅雨に入り、台風も近づき、麻痺やてんかんがある患者さんにはつらい季節だと思います。6月1日からボバース記念病院主催の第18回オンライン脳性まひ講演会が始まりました。そんなつらい季節を乗り越えるために、当院理学療法士の山本裕子科長が『痙直型脳性まひ児のリハビリテーション 〜乳幼児期 お家での過ごし方〜』という演題で講演してくれます。本日より6月23日まで申し込みを受け付け、7月2日まで動画配信しております。ボバース記念病院ホームページより申し込みできますので、皆さん、ぜひご参加ください。

2022年度業績

今年は京都や大阪の桜の開花が早く、入学式を前に散り始めています。新年度に入りましたので、2022年度の業績を報告します。この3年間は、コロナ禍の影響を受けつつ、執刀医1名体制で運営してきたので、似たような数字になっています。小児の救急受診を断らずに受け入れてきたおかげで、骨折などの外傷の患者さんが増えました。今年度も安全に小児整形外科手術を提供していきたいと考えております。

今日は、看護部新人研修の整形外科講義を行いました。真面目に講義を聞く姿を見ると、大きな可能性を感じます。最初は至らないこともあるかと思いますが、将来のボバース記念病院を支えてくれるであろう人材を温かく見守ってあげてください。今年度もよろしくお願いいたします。

麻痺性股関節脱臼の記事更新

 インスタにやりすぎて、ホームページが疎かになっていまいたが、さすがに真面目な記事を書かないといけないなと連休中にがんばりました。

 脳性麻痺患者さんの中には、股関節が脱臼してきていると言われ、手術を勧められたが、悩んでおられる患者さんが多いです。股関節脱臼の治療にも適切なタイミングがあるので、悩みすぎると大事なタイミングを逃してしまうこともあります。股関節脱臼を放置すると、悲しくなるくらい辛い状態になる患者さんも経験しています。自分なりに切磋琢磨し、現在、ボバース記念病院では、脳性麻痺先進国に負けない股関節手術を提供できていると考えています。

 麻痺性股関節脱臼の記事を大幅に改訂して、詳細に記載しました。まだまだ不足がありますが、役にたてばうれしいです。ご質問やご相談、ご意見などメールでご連絡ください。

あけましておめでとうございます

2022年も新型コロナウィルス感染症の流行に振り回された1年でした。ようやく最近になり、終息への道筋が見えてきた気もします。ボバース記念病院も職員や患者さんの感染に右往左往しながら運営していましたが、なんとか大きなトラブルなく1年を終えることができました。

『おい、最近、インスタばっかりやっとるやないか!』という声が聞こえてきそうですが、直接の対話とホームページのような敷居の高い発信の中間で、気楽な発信手段として今年も継続したいと思います。

昨年もボバース記念病院小児整形外科は、コロナに振り回された1年でしたが、日程変更を繰り返しながら、なんとか予定手術を終えることができました。脳性麻痺の整形外科手術を中心に、発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)や骨折、骨形成不全症などの骨系統疾患、二分脊椎(脊髄髄膜瘤)、成人脳卒中患者さんの手術など多岐に渡る治療に関わりました。ボバース記念病院のスタッフや患者さんのご家族の協力により、無事に治療できたことに感謝いたします。

今年もボバース記念病院小児整形外科は進化しながら、頑張っていきたいと思います。無理する必要はありませんが、皆様、自分なりに頑張る1年にしましょう!

インスタ始めてみました

コロナ第7波も落ち着き、いかがお過ごしでしょうか?皆様の生活のストレスも少し減っているかと思います。病院も感染者が減って、働きやすい状態になりましたが、ホームページにまとまった記事を書く余力がなく、なかなか更新できていません。

最近、インスタのフォロワーが何人いてすごいとか、いいねが何個ついたとか、よく聞こえてくるようになりました。『今?』と言われそうですが、おじさんはようやく気になり始めました。フォロワー10万人と聞くと、『まあ、すごいんやろうな』と思いますが、『いいね50個!』と聞いてもすごいのかどうかよく分かりません。

ということで、試しに自分でやってみることにしました。小児整形外科、ボバース記念病院、趣味のお菓子・パン・麺作り、安いワインをキーワードに発信してみたいと思います。まだ、システムもよく分かっていないので、アドバイスをお待ちしています。Instagramのユーザーネームは、kenichifukiageです。

7th seedのクラウドファンディング

 大阪は暑い夏が終わりつつあり、少し涼しい日も増えてきました。新型コロナの第7波は周辺に多くの感染者を出しましたが、ボバース記念病院もようやく落ち着きを取り戻してきました。

 ボバース記念病院で靴型装具の作成に関わっていただいている7th seedさんが靴に関する絵本を出版されました。とはいえ、資金が大変なようで、クラウドファンディングで寄付を募っておられます。私はただただ孤独に勉強するのが得意ですが、自分のできないことを新たな仲間を作ってやり遂げていくことは苦手なので、行動力が羨ましいです。詳しくはこちらをご参照ください。ご賛同いただける方は応援してあげてください。

追伸:目標額が達成できたようです。これからも子どもたちのための取り組みを応援したいと思います。

2021年度業績

 夏休みやお盆休みをいかがおすごしでしょうか?京都では、8月16日に大文字を始めとした五山の送り火でご先祖さまをお見送りします。昨年までは、感染対策で中止や縮小されており、今年は久しぶりの完全な送り火が見られそうです。

 スタッフの入れ替わりや感染症の流行で多忙な毎日を過ごしていたため、昨年度の業績が公開できていませんでした。ここ2年は、執刀医1名体制でやってきましたが、このあたりが確実な治療を提供できる限界かなと感じています。

 最近は、足の変形に対する手術が増えています。脳性麻痺だけでなく、二分脊椎や多発性関節拘縮症、シャルコー・マリー・トゥース病などの神経筋疾患に対しても手術を行なっています。成人患者さんも入院できますので、成人期の脳卒中患者さんの手術を少しずつ増えています。成人期の麻痺に対する整形外科手術を行なっている施設が少ないので、少しでもお役に立てればと考えています。

 脳性麻痺の上肢手術も積極的に行なっています。麻痺のある手の機能再建手術は、日常生活動作の中で手を使うことができる知的レベルがある患者さんに行えば、非常に効果的です。お困りの患者さんがおられましたら、受診やメール相談をご検討ください。

 今年度も夏休み期間の手術が順調に終わりつつあります。今年は、屋上で子供たちと水鉄砲で遊ぶことなく夏が終わりそうです。(もう少しのんびり仕事してもいいのかもしれません。。。)引き続き安全な治療を心がけたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

ソルター骨盤骨切り術の成績

新型コロナウィルス感染症の流行は続きますが、世の中は少しずつ明るい方向に向かっているようです。濃厚接触者の隔離期間や発症時の休養期間が長いことが問題で、医師の立場を考えると私たちはまだまだ厳重に感染予防しないといけない状況です。

ソルター骨盤骨切り術を受けるかどうか迷っておられる患者さんも多いと思いますので、当院での成績をお示ししながら、参考になる情報を提供していきたいと考えております。今回は、手術時間や出血についてまとめてアップデートしました。詳しくは、ボバース記念病院におけるソルター骨盤骨切り術の成績をご覧ください。