オンライン三昧

コロナ疲れでホームページも全く更新できませんでした。最近のリモートオンライン生活について少し報告します。

去る12月3日から21日に、第31回日本小児整形外科学会がオンラインで開催されました。私は、ボバース記念病院の荒井院長と一緒に、小児の痙縮治療について講演させて頂きました。荒井先生は痙縮の病態や内服治療についてお話してくださり、私は整形外科医がどのように関わることができるかについて話しました。お笑い芸人と同じで聴衆からの反応がないと話しにくいですが、そこそこ聴衆が集まったようでよかったです。

今日は朝からzoomでファミリーミーティングを行いました。とういうのも、故人である叔父さんは戦後に日系人のための牧師としてカルフォルニアに移民されて、今も私の従姉妹が5人アメリカに住んでいるのです。写真に写っているのは、従姉妹4人にその子供、私の弟です。従姉妹の夫の一人はカリフォルニアの大病院で耳鼻科医をしていますが、そこには新型コロナ感染症患者が250人入院し、彼は現在30人以上の気管切開患者を受け持っているそうです。アメリカでも日本でも同じウィルスが感染症を引き起こしている訳ですから、油断はできないなと思いました。

立場上、あまり外出できないので、休日はネットフリックスで映画やドラマを見ています。皆さんもストレスが多いとは思いますが、人との接触を減らした生活の中で小さな楽しみを探してみてください。

第30回日本小児整形外科学会

令和元年11月21日〜23日、大阪の中之島公会堂で第30回日本小児整形外科学会が開催されました。歴史ある建物の中で積極的な議論が行われました。今回は南大阪小児リハビリテーション病院の川端院長が会長であったこともあり、脳性麻痺に関する発表が多かったです。ロボットを用いたリハビリやITB療法、ボツリヌス療法など様々な報告が見られました。当院からも『アテトーゼ型脳性麻痺における股関節脱臼の危険因子解析』の報告を行いました。

私は、『デガ骨盤骨切り術の手術手技』というビデオ企画で手術を解説する機会を頂きました。この手術は主に麻痺性股関節脱臼に対して行われる術式です。脳性麻痺の子どもたちに必要な手術ですが、まだ行われている施設は少ない状況です。今回の発表が少しでも役立つものになればいいなと思っています。

11月28日には、東京都立川市で行われた小児痙縮カンンファレンスで講演をしてきました。地域の療育センターの小児科医、看護師、セラピスト、子ども病院の脳外科医、整形外科医などが参加され、これから地域を盛り上げていこうという気持ちが伝わってくる会でした。

ボバース記念病院も新しい知識や技術を積極的に取り入れながら、より良い治療を提供できるように頑張ります!

ボバース記念病院の手術日

10月1日より、森之宮病院の小児部門がボバース記念病院に移転し、ようやく病院も落ち着いてきました。

現在、ボバース記念病院では、火曜日に小児整形外科手術を行っておりますが、手術を希望される患者さんが多く、半年近く待機期間ができてしまい、ご迷惑をおかけしております。

新たに小児手術の経験が豊富な麻酔科の先生に来てもらえることになりましたので、2019年1月より小児整形外科の手術日が火曜日と金曜日の週2日に増えます。

これまで通り安全な手術を行うだけでなく、できるだけご希望に沿える形で治療を計画できるようにしていきます。