パープルデー

3月26日はパープルデーです!私も最近知りましたが、てんかんのことを多くの人に知ってもらうための日です。

カナダ在住の9歳の女の子が『世界中の人にてんかんについてもっとよく知ってほしい』という思いから創設されたイベントです。パープルデーという名前は、その女の子が好きなラベンダーの色に由来しているそうです。100人に1人がてんかんという病気を持ちますが、継続的に薬を内服しないといけない方や治療をしても発作を繰り返す方もおられます。新型コロナウィルス感染症の影響でイベントは縮小されていますが、オンラインでもてんかんのことをわかりやすく説明しているイベントサイトがありますので、この機会にてんかんのことを知ってください。

ボバース記念病院でも今日は全職員が紫色のマスクで勤務しています。ピンクのシャツを着てきてしまい、『シャツも紫やろ!』とつっこまれてしまいました。

外来日変更と求人

2021年4月より私の外来が月曜午前と水曜午後になります。小児整形外科医が減ったため、電話予約できる外来枠を減らさざるを得ない状況です。ご希望の時期に予約が取れない方がおられましたら、金曜午後や土曜午前など別日で対応いたしますので、メールでご連絡ください。

昨年より柴田徹先生が兵庫県立障害児者リハビリテーションセンター(兵庫県尼崎市)に異動されています。柴田先生はボバース記念病院を支えてこられた経験豊富な小児整形外科医であり、当院とも連携して診療を行なっております。

現在、ボバース記念病院小児整形外科では医師が2名に減ってしまっていますが、手術予定は夏休み頃までほぼ埋まっている状況で多忙です。小児整形外科で働いてみたい医師・看護師がおられましたら、ご連絡ください。

ちなみに、ボバース記念病院小児整形外科で働くと、あらゆる小児股関節疾患の手術治療に対応できるようになる!小児・成人を問わず足の外科治療に対応できるようになる!痙縮治療に詳しくなる!側弯以外は大体どんな手術も経験できる!といった感じです。小児科、麻酔科、リハビリ科、看護部ともにとても協力的です。

7th seed

主に靴型装具(整形靴)を扱っておられる7th seedさんに来てもらうようになって1年が経ちました。靴型装具は一見普通の靴だけど、実際はインソールや材質、構造に工夫がしてあるので、変形や麻痺のある足でも快適に活動できます。昔ながらの日本の靴型装具は、一見して装具であり、あまり快適ではないものが多かったです。7th seedさんは普通どころか子供の夢を叶えるような靴を作ってくれます。ホームページFacebookで実際の靴型装具を是非見てみてください!

ボバース記念病院小児整形外科では、足の手術をたくさん行っていますが、外科医の技術だけで全てが解決するわけではありません。これからも装具士、看護師、小児科医などとチーム一丸となってレベルの高い医療を提供していきます。

ボバース記念病院では、4月から月曜午前(第4以外)と金曜午後(第1、3、5)に靴型装具診を行っています。(3月までは木曜午前)興味がある方は外来受診してみてください。

あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます!

2020年は新型コロナウィルス感染症の流行によりストレスの多い1年でした。幸い、ボバース記念病院では感染者が発生せずに1年を終えることができましたが、緊急事態宣言中は外来リハビリテーションを休止することになり、その後も感染防護対策に悩まされる日々を過ごしました。

小児整形外科では、例年よりは少ない件数となりましたが、事故なく手術を行うことができました。お子様たちの頑張りとご家族の献身的なサポートに感謝いたします。本年も小児科医、麻酔科医、看護師、リハビリテーション科等と連携して安全な治療を提供していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

年賀状には例年、家族の写真を使用するのですが、年末に年賀状を作る際にステイホームの影響でろくな写真がないことに気付き、急遽、息子に牛の絵を書いてもらいました。まだまだストレスの多い生活が続きそうですが、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

オンライン三昧

コロナ疲れでホームページも全く更新できませんでした。最近のリモートオンライン生活について少し報告します。

去る12月3日から21日に、第31回日本小児整形外科学会がオンラインで開催されました。私は、ボバース記念病院の荒井院長と一緒に、小児の痙縮治療について講演させて頂きました。荒井先生は痙縮の病態や内服治療についてお話してくださり、私は整形外科医がどのように関わることができるかについて話しました。お笑い芸人と同じで聴衆からの反応がないと話しにくいですが、そこそこ聴衆が集まったようでよかったです。

今日は朝からzoomでファミリーミーティングを行いました。とういうのも、故人である叔父さんは戦後に日系人のための牧師としてカルフォルニアに移民されて、今も私の従姉妹が5人アメリカに住んでいるのです。写真に写っているのは、従姉妹4人にその子供、私の弟です。従姉妹の夫の一人はカリフォルニアの大病院で耳鼻科医をしていますが、そこには新型コロナ感染症患者が250人入院し、彼は現在30人以上の気管切開患者を受け持っているそうです。アメリカでも日本でも同じウィルスが感染症を引き起こしている訳ですから、油断はできないなと思いました。

立場上、あまり外出できないので、休日はネットフリックスで映画やドラマを見ています。皆さんもストレスが多いとは思いますが、人との接触を減らした生活の中で小さな楽しみを探してみてください。

2019年度診療実績

昨年度も無事に手術治療を行うことができました。

サポートいただいたご家族に感謝いたします。

ボバース記念病院は脳性麻痺のリハビリテーションで有名な病院なので、脳性麻痺関連の手術が多くなっています。その中でも、麻痺性股関節脱臼、痙縮治療(ITB手術、筋解離)が多いです。最近は、手術枠を増やすことができたので、上肢機能改善や足部変形矯正を目的とした手術も増えています。

二分脊椎の患者さんも増えています。足部や膝関節、股関節の問題を解決することで、飛躍的に運動機能が改善する方が多いです。

ペルテス病や先天性内反足、骨折など様々な疾患に対応できるような体制が整いました。

お子様の整形外科疾患でお困りの場合、まずはメールでご相談ください。

 

あけましておめでとうございます!

皆さま、あけましておめでとうございます!

ボバース記念病院小児整形外科は無事に令和元年を終えることができました。遠方から来られている患者さんも多く、ご家族の献身的なサポートに心から感謝しております。

例年通り、平安神宮に初詣に行ってきました。実は、大豊神社にも行こうとしたのですが、狛犬ならぬ狛ネズミがいるとあって、長蛇の列ができており、お詣りを断念しました、、、観光客の少ない時期に行ってみます。

今年もボバース記念病院小児整形外科では、小児神経科、リハビリ科、看護部と連係して、質の高い医療を提供していきます。どうぞよろしくお願いします。

第30回日本小児整形外科学会

令和元年11月21日〜23日、大阪の中之島公会堂で第30回日本小児整形外科学会が開催されました。歴史ある建物の中で積極的な議論が行われました。今回は南大阪小児リハビリテーション病院の川端院長が会長であったこともあり、脳性麻痺に関する発表が多かったです。ロボットを用いたリハビリやITB療法、ボツリヌス療法など様々な報告が見られました。当院からも『アテトーゼ型脳性麻痺における股関節脱臼の危険因子解析』の報告を行いました。

私は、『デガ骨盤骨切り術の手術手技』というビデオ企画で手術を解説する機会を頂きました。この手術は主に麻痺性股関節脱臼に対して行われる術式です。脳性麻痺の子どもたちに必要な手術ですが、まだ行われている施設は少ない状況です。今回の発表が少しでも役立つものになればいいなと思っています。

11月28日には、東京都立川市で行われた小児痙縮カンンファレンスで講演をしてきました。地域の療育センターの小児科医、看護師、セラピスト、子ども病院の脳外科医、整形外科医などが参加され、これから地域を盛り上げていこうという気持ちが伝わってくる会でした。

ボバース記念病院も新しい知識や技術を積極的に取り入れながら、より良い治療を提供できるように頑張ります!

久しぶりの更新・・・雑談

夏休み期間は手術も多く、ホームページに手をつける時間もありませんでした。

ぶらっと本屋に行ったら、奥田英朗さんの新作サイン本が売っていたので、買ってみました。秋の学会シーズンの準備が忙しくなるので、すぐに読めそうもないですが・・・

そこで本の話を少し

奥田英朗さんの作品では、『オリンピッックの身代金』という小説が好きです。戦後の混乱を書いた小説を読むと、親や祖父母が生きてきた時代の大変さを知ることができ、豊かで安定した現代への感謝の気持ちが湧いてきます。戦後と言えば、真藤順丈さんの『宝島』も沖縄問題を考える機会を与えてくれる良い作品です。

直木賞作家さんの作品はどれも楽しく読めます。ただ、ドラマや映画になってしまうと、そっちのイメージが出来上がってしまうので、本には手が出にくくなります。池井戸潤さんとか東野圭吾さんは本買う前に映像化されてしまう印象です。

個人的に好きな小説は、万城目学さんの『プリンセス・トヨトミ』と実は話がつながっている『とっぴんぱらりの風太郎』の2作です。万城目さんの作品は難解なものも多いですが、この2作は『世代を超えて大切なものを守ること』をテーマにしていて、お父さん的には感動しました。

皆さんも子育ての合間に、秋の夜長に、読書はいかがですか?

2019年度 小児整形外科実績

ボバース記念病院に勤務し始めて、1年が経ちました。

脳性麻痺のリハビリテーションを中心に行ってきた病院で

これまで培ってきた技術をどれだけ活かすことができるか不安もありましたが、

多くの患者さんの治療を無事やり遂げることができました。

脳性麻痺の痙縮治療(筋解離、ITB療法)、股関節脱臼手術を中心に、

発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)、二分脊椎、骨形成不全症、

多発性関節拘縮症、ペルテス病、大腿骨頭すべり症、先天性内反足など

様々な疾患の治療を安全に行うことができました。

また、ボバース記念病院のリハビリテーション技術は脳性麻痺だけでなく

他の疾患にも効果的であることも分かりました。

適切な手術治療と同時に、十分なリハビリテーションを行うことで、

これまで以上に良い治療結果が出てきています。

今年度も安全で確実な手術治療を行なっていきます。