オンライン脳性まひ講演会のご案内

2021年4月26日から5月30日の間、ボバース記念病院主催のオンライン脳性まひ講演会が開催されます。以前より患者さんを対象とした講演会を開催しておりましたが、新型コロナウィルス感染症の流行により開催できない状況となっておりました。院内研修などでWEB開催を試行しながら、なんとか今回のオンライン講演会の開催に漕ぎ着けました。視聴には事前申し込みが必要ですので、4月9日から5月29日の間にお申し込みの上、ぜひご視聴ください。詳しくは、当院ホームページPDFファイルをご参照ください。

今回の内容は、

講演1『脳性まひの基礎・大道会のリハビリ』 荒井 洋 院長

講演2『乳幼児の脳性まひの診断と治療方法』 北井 征宏 小児神経科部長

となります。ご参加お待ちしております。

2020年度業績

昨年度の業績を報告します。ボバース記念病院赴任後3年目はコロナ禍でストレスの多い1年となりました。手術件数も少し減少しました。

ITBポンプ設置術など重症の患者さんに行う手術が減りましたが、足の手術が増えました。足の変形と言っても一人一人微妙に違いますから、軟部組織解離や関節固定、腱延長、腱移行といった手技をうまく組み合わせて、オーダーメイド手術を行なっています。水野記念病院で鈴木茂夫先生に教わった手技をベースに最近の技術や器械を導入することで、治療成績はすごく向上しています。昨年度から脳性麻痺の上肢手術も少しずつ行なっています。上肢の変形に腱延長や腱移行を行うことで、手が使いやすくなったり、介助しやすくなります。

通勤で京大iPS研究所の前を通りますが、枝垂れ桜が満開でした。今年は桜の開花が早く、京都の桜はお子さんの入学式までに散ってしまいそうです。今年度も安全にレベルの高い手術治療を提供していきたいと考えております。

外来日変更と求人

2021年4月より私の外来が月曜午前と水曜午後になります。小児整形外科医が減ったため、電話予約できる外来枠を減らさざるを得ない状況です。ご希望の時期に予約が取れない方がおられましたら、金曜午後や土曜午前など別日で対応いたしますので、メールでご連絡ください。

昨年より柴田徹先生が兵庫県立障害児者リハビリテーションセンター(兵庫県尼崎市)に異動されています。柴田先生はボバース記念病院を支えてこられた経験豊富な小児整形外科医であり、当院とも連携して診療を行なっております。

現在、ボバース記念病院小児整形外科では医師が2名に減ってしまっていますが、手術予定は夏休み頃までほぼ埋まっている状況で多忙です。小児整形外科で働いてみたい医師・看護師がおられましたら、ご連絡ください。

ちなみに、ボバース記念病院小児整形外科で働くと、あらゆる小児股関節疾患の手術治療に対応できるようになる!小児・成人を問わず足の外科治療に対応できるようになる!痙縮治療に詳しくなる!側弯以外は大体どんな手術も経験できる!といった感じです。小児科、麻酔科、リハビリ科、看護部ともにとても協力的です。

2019年度診療実績

昨年度も無事に手術治療を行うことができました。

サポートいただいたご家族に感謝いたします。

ボバース記念病院は脳性麻痺のリハビリテーションで有名な病院なので、脳性麻痺関連の手術が多くなっています。その中でも、麻痺性股関節脱臼、痙縮治療(ITB手術、筋解離)が多いです。最近は、手術枠を増やすことができたので、上肢機能改善や足部変形矯正を目的とした手術も増えています。

二分脊椎の患者さんも増えています。足部や膝関節、股関節の問題を解決することで、飛躍的に運動機能が改善する方が多いです。

ペルテス病や先天性内反足、骨折など様々な疾患に対応できるような体制が整いました。

お子様の整形外科疾患でお困りの場合、まずはメールでご相談ください。

 

2019年度 小児整形外科実績

ボバース記念病院に勤務し始めて、1年が経ちました。

脳性麻痺のリハビリテーションを中心に行ってきた病院で

これまで培ってきた技術をどれだけ活かすことができるか不安もありましたが、

多くの患者さんの治療を無事やり遂げることができました。

脳性麻痺の痙縮治療(筋解離、ITB療法)、股関節脱臼手術を中心に、

発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)、二分脊椎、骨形成不全症、

多発性関節拘縮症、ペルテス病、大腿骨頭すべり症、先天性内反足など

様々な疾患の治療を安全に行うことができました。

また、ボバース記念病院のリハビリテーション技術は脳性麻痺だけでなく

他の疾患にも効果的であることも分かりました。

適切な手術治療と同時に、十分なリハビリテーションを行うことで、

これまで以上に良い治療結果が出てきています。

今年度も安全で確実な手術治療を行なっていきます。

いよいよボバースへ引越です

平成30年10月1日、社会医療法人 大道会の再編成で、森之宮病院の小児部門がすべてボバース記念病院に引越します。その準備と増える手術で、ホームページがなかなか更新できず申し訳ありません。

 

10月からのボバース記念病院を紹介します。

外来、手術室、2階病棟、3階病棟の改装がもうすぐ終わります。患者さんが直接関わるエリアはとても綺麗になりました。

小児だけでなく、小児期に発症した病気については成人の患者さんにも対応します。こども病院では、18歳〜20歳で診察を打ち切る場合が多いですが、当院では年齢に関係なく関わっていくことが可能です。

 

4月に森之宮病院に赴任してから、半年が経ちました。股関節手術(骨盤骨切り、大腿骨切り)、ITB手術を中心に多くの手術を安全に行うことができました。

手術が必要な患者さんが非常に増えており、ご希望の時期に手術できない場合もありますが、これからも安全第一で適切な治療を心がけます。

 

 

7月21日 ITB療法ハンズオン in 大阪

滋賀県立小児保健医療センターでの経験を活かして、森之宮病院でも先日、1例目のITBポンプ設置手術を行いました。これから積極的に行なっていきます。

明日、7月21日に、ITB療法ハンズオンという講習会の講師に呼ばれることになりました。今回は、脳性麻痺など子供達の診療に関わる先生たちがたくさん受講されるとのことでとても楽しみにしております。

脳性麻痺など筋緊張に悩む子供たちが入院しやすい子供病棟のある施設で、ITB療法を行なっているところはまだまだ少ないです。治療の普及の役に立てるよう頑張りたいと思います。

脳性麻痺をはじめとした筋緊張が強くなる病気では、全身の緊張のコントロールに苦労することも多いです。ITB療法を行うことで、そういった問題が解決することもあります。

お困りの患者さんがおられましたら、いつでもご相談ください。

6月16日 講演会

森之宮病院では、多くの脳性麻痺患者さんの治療を行っています。

リハビリや装具治療を頑張っても、筋緊張の強さが改善しなかったり、側弯症が進行してきたり、股関節が脱臼してきたりと様々な問題が起こってきます。

森之宮病院赴任後間もないですが、早速、麻痺性股関節脱臼に対する手術をたくさんさせて頂いています。

今後は、緊張を和らげるためのITB療法を行うための手術も行っていきます。

6月16日午後に、森之宮病院で、小児痙縮治療カンファレンスが行われます。医療関係者向けの講演会ですが、私の講演だけでなく、沖縄県から金城 健先生にも来て頂いて公演して頂きます。

お時間のある方は是非ご参加ください。